【名古屋場所】横綱白鵬が無傷の14連勝 慎重な立ち合いにも藤島親方「勝ちにこだわる貪欲さがある」

土俵際で構えた白鵬(右)

大相撲名古屋場所14日目(17日、愛知県体育館)、6場所連続休場明けの横綱白鵬(36=宮城野)が大関正代(29=時津風)を退けて初日から無傷の14連勝を飾った。

いつもの立ち合いと違い、土俵際まで下がり構える。左右の鋭い張り手で正代をけん制する慎重な相撲を見せ、最後は浴びせ倒しで勝利。奇をてらったかように見える姿からは勝利への執念を感じさせた。

審判部副部長の藤島親方(49=元大関武双山)は「あの立ち合いはバチッと当たられてもろ差しになられるのを嫌がったのでは。賛否はあるが勝ちにこだわる貪欲さがある」と指摘した。

千秋楽は、この日勝利した大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)との全勝対決となる中、藤島親方は「力比べを見てみたい。最後に勝つと負けるとでは印象も違いますしね」と語った。

本人は取組後の取材に応じなかったが、千秋楽全勝対決を前に何を思うのか。全勝優勝で完全復活を印象づけたいところだ。

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