【球宴第2戦】鷹・工藤監督が栗原1試合4ポジションの意図説明「アピールしたかった」

キャッチャーを務める栗原(左)

全パのソフトバンク・栗原陵矢捕手(25)が17日の「マイナビオールスターゲーム2021」第2戦(楽天生命)で、球宴史上初となる1試合4ポジションを守った。「8番一塁」で先発。4回から三塁に入ると、7回からは左翼を守った。さらに8回からは甲斐に代わって捕手に就き、9回には再び一塁を守った。

栗原は捕手登録ながら非凡な打撃センスを生かして、昨季ソフトバンクのレギュラーに定着。今季も外野を主戦場としながら、本職の捕手練習も継続している。ユーティリティ性を買われて東京五輪代表にも選出。有事に備えた〝予行演習〟のような起用だった。

目まぐるしくポジションを入れ替わりながらフル出場した栗原は「本当に貴重な経験ができました。この経験を生かしたい。試合前に監督から具体的に(シミュレーションしながら起用法について)話があった。捕手も1イニングだけでも守れたのはよかったです」と振り返った。

起用した工藤監督は、その意図について「このオールスターという舞台でファンの皆さんに向けて、栗原という選手はいろんなポジションを守れるんですよということをアピールしたかったので、コーチとも相談しながら出場させました」と説明。最後は、大忙しで特性をアピールした25歳を「本人にとってもいい経験になったんじゃないでしょうか。よく頑張ってくれました」と労った。

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