【球宴第2戦】全セ・原監督が祭典に投じた勝利哲学「いいオールスターだった」

リクエストした原監督

全セを率いた巨人・原辰徳監督(62)が17日まで開催された「マイナビオールスターゲーム2021」に一定の満足感を示した。

この日、楽天生命パークで行われた第2戦は全セが3―4で競り負け、2年ぶりの祭典は1勝1敗で幕を閉じた。ただ、際どい判定を巡って指揮官は球宴史上初となるリクエストを要求して判定を覆し、ここぞの場面ではシーズンさながらの本気モードでファンを盛り上げた。

試合後、原監督は「選手起用という点で非常に気を使うところですけど、みんなが全員そこそこ役割を渡せた。いいオールスターだったと思いますね」と総括。リクエストした場面は笑みをたたえながら「俺はあれは確信があったんだけど!」と語り、大島の〝本盗未遂〟には「ケガがなくて良かった。本人の考え。緊張感のあるスリリングなね。いいオールスターだったと思うね」と満足げだった。

16日の第1戦(メットライフ)の試合前には全セのナインに対して「根底にあるのは、忘れてはいけないことは勝利を目的とすること」と呼びかけた。その試合では中村(ヤクルト)が自ら異例の送りバントを決めるなど、祭典の中でも真剣勝負を持ち込んだ。単なる「お祭り」だけでは終わらせない原采配は、来年以降のオールスターにも一石を投じそうだ。

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