【名古屋場所】照ノ富士「まだ弱い」と反省…双葉山以来の快挙逃すも第73代横綱へ

白鵬(左)の小手投げに屈した照ノ富士

大相撲名古屋場所千秋楽(18日、愛知県体育館)、横綱昇進を確実にしている大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が、横綱白鵬(36=宮城野)との全勝対決に敗れ、〝角聖〟双葉山以来84年ぶりとなる3場所連続Vでの横綱昇進はならなかった。

2017年夏場所以来、4年ぶりの対決となった両雄。長いにらみ合いで緊張感が最高潮となった一番は張り合い、がっぷり四つとお互い意地のぶつかり合い。しかし最後は大横綱こん身の小手投げに屈した。

取組後の照ノ富士は「今の自分にできることだけやりました。自分が弱かっただけ」と声を振り絞った。今場所を振り返って「ちょっとずつ良くなっている感覚はある」と自己最多の勝ち星(14勝)となった手応えは感じている様子だ。

白鵬との全勝対決の感想は「自分のできることを精一杯やるだけだった。でも出し切って負けたのでまだ弱いなと。この悔しさを来場所につなげたい」と悔しさをにじませた。

それでも自身の横綱昇進に向けて、横綱審議委員会が臨時理事会を開催するという一報を伝え聞くと「これから頑張りたい」とホッとした表情。〝第73代横綱〟は、今場所で果たせなかった大横綱との世代交代を目指す。

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