7月18日（日）、2021年FIA-F2第4戦イギリスのフィーチャーレース（決勝レース3）が開催され、周冠宇（ユニ・ヴィルトゥオーシ）が優勝。佐藤万璃音（トライデント）は19位だった。
予選結果がそのままスターティンググリッドに反映されるレース3では、オスカー・ピアストリ（プレマ・レーシング）がポールスタート。そのとなり2番手はピアストリと同じアルピーヌ育成の周、3番手はレース2で優勝したリチャード・フェルシュフォー（MPモータースポーツ）、4番手はダニエル・ティクトゥム（カーリン）、佐藤は21番グリッドスタートに。
周回数は29周。快晴のシルバーストンは気温25.6度、路面温度35.1度で路面はドライ。1回のタイヤ交換が義務付けられ、タイヤはミディアムとハードが選択されている。日本時間18時50分にフォーメーションラップがスタート、この週末でもっともポイントを多く取れるレースが幕を開けた。
周がホールショットを奪いピアストリは順位をひとつ下げる。またティクトゥムがフェルシュフォーを抜いて3番手に浮上。後方でも順位変動があったが、レース1とレース2で見られたようなアクシデントはなく全車オープニングラップを完了した。
6周目までは順位変動なく淡々と周回を消化。そして6周目を終えてまずは3番手のティクトゥムと6番手のロバート・シュワルツマン（プレマ・レーシング）がタイヤをハードに交換。2台は暫定16、17番手でコースに復帰。ここからミディアムスタート勢がタイヤ交換を開始する。
7周目終わりには2番手のピアストリがタイヤを交換。クリスチャン・ルンガー（ARTグランプリ）も同じタイミングでタイヤを交換したが、左リヤが締まっておらず脱輪しピット作業をし直す場面が見られ、その後10秒のストップ＆ゴーペナルティを受けている。
首位を走っていた周は8周目を終えてタイヤを交換。上位勢で最後にミディアムスからハードタイヤへ交換したのはフェルシュフォーで11周目。これで暫定トップがハードスタートのユーリ・ビップス（ハイテックGP）となった。
ハードスタート勢は16周目あたりからタイヤ交換を開始。暫定首位のビップスは19周目にピットイン。その後方を走行していたリリム・ツェンデリ（MPモータースポーツ）は20周目、ユアン・ダルバラ（カーリン）は23周目にピットインを済ませ、見た目上のトップに周が返り咲いた。
周は2番手ティクトゥムと4.248秒のマージンを築き、ティクトゥムの9秒以上後方には実質3番手のピアストリと4番手のフェルシュフォーが1秒差以内のバトルを展開しながら終盤戦へ進んでいく。
残り2周となった28周目にはピアストリとフェルシュフォーが0.3秒差の大接戦に。お互いグリップの低下したタイヤを操り、ピットからは無線で檄が飛ぶ。2台はファイナルラップの最終コーナーまでコース幅の目一杯使った攻防を繰り広げシルバーストンをヒートアップさせる。
そしてチェッカーフラッグが振られ周が今季3勝目、ティクトゥムが2位、フェルシュフォーの猛攻を凌ぎきったピアストリが3位表彰台を獲得。佐藤は19位でフィニッシュした。シリーズポイントランキングはトップが108点のピアストリ、2番手に103点の周、3番手は91点のシュワルツマンだ。
第5戦は9月10〜12日にイタリアのモンツァで開催される。
■FIA-F2第4戦イギリス フィーチャーレース（決勝レース3） 暫定リザルト
Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 29Laps
2 5 D.ティクトゥム カーリン 3.828
3 2 O.ピアストリ プレマ・レーシング 19.342
4 11 R.フェルシュフォー MPモータースポーツ 20.128
5 1 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 24.775
6 4 F.ドルゴヴィッチ ユニ・ヴィルトゥオーシ 25.469
7 8 J.ビップス ハイテックGP 25.836
8 10 T.プルシェール ARTグランプリ 26.651
9 12 L.ツェンデリ MPモータースポーツ 27.421
10 6 J.ダルバラ カーリン 27.677
11 7 L.ローソン ハイテックGP 39.951
12 17 M.アームストロング ダムス 40.516
13 24 B.ビシュカール トライデント 44.372
14 21 R.ボシュング カンポス・レーシング 47.641
15 14 D.ベックマン チャロウズ・レーシング・システム 47.812
16 16 R.ニッサニー ダムス 49.492
17 22 J.エイトケン HWAレースラボ 51.977
18 20 M.ナニーニ カンポス・レーシング 52.326
19 25 佐藤万璃音 トライデント 53.708
20 15 G.サマイア チャロウズ・レーシング・システム 1’02.605
21 9 C.ルンガー ARTグランプリ 1’30.203
22 23 A.デレッダ HWAレースラボ 1Lap
