阪神・佐藤輝が見据える31本塁打と〝その先〟「もっと自分はできると信じている」

オールスターゲーム第2戦で拍手に応える佐藤輝明

球宴での戦いを終え、本格的なオリンピックブレークに突入した阪神・佐藤輝明内野手が後半戦への抱負と、更新への期待が集まる新人最多本塁打記録「31」(1959年、桑田武=大洋 86年、清原和博=西武)への思いを語った。

前半戦だけで20本のアーチをマークした佐藤輝の当座の目標は、田淵幸一が69年に記録した球団新人記録の22本塁打。球史に名を刻むレジェンドたちのレコードを、一つひとつ塗り替えていく作業は後半戦以降、本格化していく。「一戦一戦、一打席一打席を集中してそれが積み重なっていけばいい。五輪中断期間があるのでいろいろ試すチャンスがある。しっかり何かいろいろ試していきたいなと思います」(佐藤輝)。まずは十分に休養をとってから、更なる進化への糸口をこの夏に模索する構えだ。

10日の阪神―巨人戦(甲子園)でテレビ解説を務めた清原氏も佐藤輝について「確実に僕の記録(31本塁打)は抜くと思う」と断言。それを受け虎の規格外ルーキーは「もちろん、その記録を抜くことができればうれしいですが、そこで終わりではない。そこからもっと積み重ねていけたらよりうれしいです」とし「もっともっと自分はできると信じている。後半戦は今以上の成績を残せるようにしたい」と若武者らしい野心を包み隠さず口にした。

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