座間・ひまわり焼酎10年物 市制記念の品「ぜひ店頭へ」 夏はロックで

入荷式に集まった座間市内の酒販関係者

 座間市制50周年を盛り上げようと、地元の酒販組合が特産品「ひまわり焼酎」の10年貯蔵酒の販売を始めた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で8月の恒例行事ひまわりまつりが中止になるなど、11月の記念式典に向けてPRに苦慮している。

 市の花であるヒマワリを冠した焼酎は、県央酒販協同組合の地元関係者がひまわりまつりの会場に毎年植栽し開花した後の種を有効活用し、2002年から製造・販売をスタートした。

 11年には市制50周年のお祝い用に600本を10年間熟成、香り豊かでまろやかな飲み口の記念焼酎が今年完成した。これから夏の時期は水などで割らないロックがお薦めという。

 目立つ黒い色の記念ラベルは、業者に発注した3案の中から組合員がデザインを選び、市制50周年のロゴも入れた。瓶詰め720ミリリットルで2100円(税込み)。組合に加盟する市内15店舗の店頭に、今月14日から並んでいる。

 県央小売酒販組合座間支部長の永井勝利さん(75)は「10年前に今回の記念酒造りを計画した時は、コロナ禍でこんな厳しい状況になるとは思いも寄らなかった。その影響で市内販売店の売り上げも大幅に落ち込んでいる。感染予防で各種イベントの中止が続き、試飲会も行えない。店頭で買い求めてもらって特別のお酒で味わってください」と話している。

 市の特産品に認定され、市民や観光客に親しまれているひまわり焼酎は現在、4種類を販売している。独特の香ばしい風味が特徴で、年間約1300本が出荷されている。

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