栃木市まで帰るの? 車道を歩く高齢者、保護した親子に感謝状 下野署

感謝状を受け取った桜井和裕さん(左)と元夢(右)さん

 下野署は12日、県警の「思いやり110番」を実践したとして、下野市小金井3丁目、団体職員桜井和裕(さくらいかずひろ)さん(53)、三男の宇都宮工業高2年元夢(もとむ)さん(16)に感謝状を贈った。

 2人は6月23日夜、帰宅しようと市内の国道を車で走行中、車道を歩く高齢女性を発見。声を掛けると女性が「栃木市まで帰る」などと答えたことから不審に思い、車内で保護して110番した。「家族はいますか」などと話し掛け、女性を落ち着かせながら警察官を待ったという。

 森平芳彦(もりひらよしひこ)署長から感謝状を受け取った和裕さんは「女性が何事もなく帰れてよかった」、元夢さんは「いつも高齢の祖父母と話しているので、落ち着いて対応できてよかった」と話した。

© 株式会社下野新聞社