心肺停止の男性を救命 濱さん、池田さん表彰 佐世保市西消防署

表彰された(手前右から)池田さん、濱さん=佐世保市西消防署

 長崎県の佐世保市西消防署は15日、心肺停止状態になった男性を適切な処置で救助したとして、同市大潟町の陸上自衛官、濱由嵩さん(36)と同市日野町の市職員、池田創さん(39)に表彰状を贈った。
 同署や2人によると、6月16日午後7時15分ごろ、同市川下町の市総合グラウンド陸上競技場で、駅伝練習中だった40代男性が意識を失い倒れているのを、チームメートの濱さんが発見。濱さんのすぐ後ろを走っていた池田さんも駆け付け、救急隊が到着するまでの数分間、2人は心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)の装着などを実施したところ男性の脈が戻った。男性は現在、社会復帰しているという。
 表彰伝達式で村上寛寿署長は「走って息が苦しい中での迅速、的確な措置。本当に感謝します」と述べた。濱さんは「普段の訓練で学んでいたことを無我夢中でやった」と振り返り、池田さんは「無事で本当に良かった」と話した。


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