【Uー24】久保建、堂安だけじゃない 攻撃の〝カギ〟握る三好康児 

前園氏は三好を攻撃のキーマンに指名した

【前園真聖 Zoom up】東京五輪に臨む森保ジャパンが、本番前最後の試合で優勝候補のスペインを相手に1―1と非常に内容のある試合を見せました。

先制点の場面は、個のクオリティーがゴールにつながりました。MF久保建英(20=レアル・マドリード)とMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)の体の強さ、ボールコントロール、相手からプレッシャーを受けながらも前に仕掛ける良さが出ていました。

堂安は10番を背負って4試合連続ゴールとなりましたが、自覚があるし強い思いもあります。その意識が非常にいい形で表れていると思います。

いよいよ本大会が始まりますが、このメンバーは強豪相手でも圧倒されるようなイメージがありません。ちゃんとチャンスをものにする力があると思います。強豪と戦う際には決めきる部分は個の高いレベルが必要になってきますが、打開できる選手がこのチームにはいます。十分メダルを狙えるクオリティーがあり、そうしたチームになっているでしょう。

本大会では22人でどのように戦っていくのか、コンディションが重要になってきます。久保と堂安は非常にクオリティーが高いですが、その2人がずっと試合に出続けられるとは思えません。警告の累積による出場停止や、けがの可能性も考慮に入れなければなりません。

そうした中で期待したいのが、MF三好康児(24=アントワープ)です。スペイン戦では後半から入って非常にいいプレーを見せ、強豪相手に十分やれるところを見せました。本人も大きな自信を持って大会に臨むことができるでしょう。攻撃で重要な役割を果たすことになると思います。 (元日本代表MF)

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