守り神の龍神像展示 上越市あけぼの町内会 疫病退散の札も配布

 上越市のあけぼの町内会と同青年会は昨年に続き、同町内の屋台の守り神である「龍神像」をホテルセンチュリーイカヤ(同市中央1)で29日まで展示する(終日、29日は午後8時まで)。

 コロナ禍で中止になった直江津祇園祭を忘れずに伝えようと企画されたもので、今年は疫病退散のお札も無料配布する。

 龍神像は能「春日龍神」の能人形。大きさは1・4メートルほど(頭飾り含む)で、同ホテル当主だった荻野惣次郎氏(故人)が昭和32年に、同町内の屋台新調に合わせて寄贈した。平成23年には傷んでいた装束を新調。祭り期間中は面を着けているが、最終日の午後4時から同8時まで、全ての神事を見届けた後に外され、美男子の姿に戻る。会場では、屋台に飾られているのぼり旗や吹き流し、法被も飾られる。

17日の展示準備の様子。今年は龍神像の高さを出し、疫病退散のお札(手前)も用意された

 17日に青年会とOB、町内会役員らが準備。過去の祇園祭の写真や、町中回遊につなげようと直江津に関するパンフレットも用意された。あけぼの青年会長の山崎敬一さんは「昨年に続いて、祭りができないのは残念。コロナ禍でもできることで、この地域の思いを伝えていきたい」と願った。

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