三浦瑠麗氏 ゴタゴタ続きで東京五輪は「ズタボロ」 小山田めぐる組織委は時代錯誤

三浦瑠麗氏

国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)とタレントの武井壮(48)が20日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、組織委員会と世間のズレについて言及した。

番組では過去のいじめ自慢報道で批判を浴びていたミュージシャンの小山田圭吾が東京五輪の開会式における作曲担当を辞任したことを取り上げた。

武井は一連の騒動について「行っていた行為が僕らが想像する以上に悪かった。それをさらに雑誌で楽しんでいたかのように、もう1度、被害者の方を傷付けるような行為があった。この2つがあって、しかもそれを全く断罪されていない状態で今を迎えている。なのに国際的な意味合いを持つ名誉職でもあるオリンピックの楽曲を担当するという名誉に与かっていたということが世間に露見して、それを許すまじとした世間の健全性が非常に強く現れたんだろうなと思った」と分析。辞任は「やむなし」の立場を取った。

五輪組織委をめぐっては、これまでも森喜朗前会長の女性蔑視発言、クリエイターの佐々木宏氏による容姿侮辱の演出などゴタゴタが続いている。

三浦氏は「(海外における東京オリンピックのイメージは)ズタボロではありますよね」と話した。「コロナで延期したことで準備期間のなさ、予算が節減されてとか同情要素がないわけじゃない」とした上で、次のように続けた。

「あまりに日本の組織エリートたちがキャンセルカルチャー、SNS、週刊誌報道といったものに対応し切れていない。今まで挙げられたさまざまな問題、私は不当な事案もあったと思いますよ。ただ、今回の小山田さんのケースというのは内部事情の漏洩とまたちょっと違っていて根源的に身体検査ができていない。よく閣僚の身体検査って言うじゃないですか。そういうものに対して世間にどう見えるかということが、まだ響いてないんでしょうね」と話した。

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