障害者支援団体が小山田圭吾いじめ問題への声明発表「極めて露悪的」「その場しのぎの謝罪したのか」

炎上中の小山田圭吾

知的障害者の権利擁護と政策提言を行う「一般社団法人 全国手をつなぐ育成連合会」が18日、小山田圭吾をめぐる一連の報道に声明を発表。「小山田氏の行為には強く抗議する」とした。

東京五輪の開閉会式の音楽制作に参加している小山田圭吾だが、1994年の雑誌インタビューで障害者に対する極めて悪質ないじめ行為をしていたことを告白。これが蒸し返され、非難ごうごうだ。

同連合会は大枠として「障害の有無に関わらず、いじめや虐待は許されるものではない」「小山田氏の行為は極めて露悪的である」「なぜ小山田氏が楽曲提供担当となり、留任させることにしたのか」の3点を指摘。

「あれだけ露悪的なインタビューが公表されているにも関わらず、なぜ小山田氏が自身を『いかなる差別も禁じる』としている五輪憲章を掲げるオリンピック、そして障害者アスリートの祭典であるパラリンピックの楽曲提供を担当するに相応しいと考えたのか、理解に苦しみます。同様に、そのような小山田氏を起用し、今般の事案を踏まえても留任させる決断をしたにも関わらずまったく公式な説明を行っていない東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会には、重い説明責任があります」と小山田、組織委を批判。

大会開幕まで時間が迫っており、小山田も謝罪していることから参加取りやめまでは求めないとしつつ「オリンピック・パラリンピックを楽しめない気持ちになった障害のある人や家族、関係者が多数いることについては、強く指摘しておきたいと思います。小山田氏が露悪的であったことも含め心からの謝罪をしたのか、それとも楽曲提供に参画したい一心でその場しのぎで謝罪をしたのか、本会としては小山田氏の言動や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の動向について、今後も注視してまいります」とした。

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