【大相撲】白鵬に横審がまたまた“物言い” 「どう見ても美しくない」「最低レベルの相撲」

白鵬は優勝一夜明け会見で満面の笑みだったが…

大相撲名古屋場所で45回目の優勝を果たした横綱白鵬(36=宮城野)が、横綱審議委員会(横審)から再び“物言い”をつけられた。白鵬は14日目に俵付近まで下がって手をつく“奇襲作戦”に出ると、千秋楽では大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に張り手や「エルボー」まがいのカチ上げを繰り出し、勝負が決まった直後にはガッツポーズで雄たけびを上げた。

横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は19日の会合で「14日目の目を疑うような仕切り、連日の張り手。ヒジ打ちと疑われかねないカチ上げ。武道では見られないガッツポーズは見苦しく、どう見ても美しくない。多くのファンのひんしゅくを買っている」と苦言。

山内昌之委員(歴史学者)も「14、15日目は横綱としては最低のレベルの相撲。私は千秋楽を正面で見ていたが、ガッツポーズ、雄たけび、鬼の表情…。あれはなんだい。全然、問題外」とバッサリだ。

この一件を受けて、日本相撲協会の八角理事長(58=元横綱北勝海)は白鵬を呼び出して厳重注意。横審も今後の横綱の言動を注視していくことになった。当の大横綱は優勝一夜明け会見で「最高です。(これまでの)優勝の中でも上位に入る価値がある」と自画自賛だったが…。

これまでにも千秋楽の万歳三唱や三本締めなどで厳重注意やけん責処分を受けてきた大横綱が、またしても品格を問われることになった。

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