〈1〉船見公園 砂浜で水と親しむ 波の動きで自然楽しむ作品

 船見公園(同市中央3、4、5)は関川河口から直江津の海岸に沿って西に広がる公園。170台分の駐車場とトイレ、ベンチ、ドーム状のあずまやなどが設けられている。直下には砂浜が広がり、海水浴場ではないが水遊びを楽しむ人たちで夏場は特ににぎわう。

船見公園下に広がる砂浜。作品の設置作業が進んでいる

 同公園は港湾整備に伴う砂浜の後退に対処し、水と親しむ場所をつくる目的で平成元年から同3年にかけて整備された。小川未明の『赤い蝋燭(ろうそく)と人魚』にちなんだブロンズ像や、与謝野晶子の歌碑もある。面積は2万8220平方メートル。砂浜には直江津海岸ビーチバレーコートがあり、同21年のトキめき新潟国体でビーチバレー競技の会場となった。

 うみまちアートでは船見公園周辺会場として、砂浜に「空間演出研究所」の作品が展示される。波の動きで海水が出入りする受け皿を多数設置し、水が映す空の変化、背景となる雄大な自然を楽しむ作品となる。日本海に沈む夕日も作品の大きな魅力となるため、同会場のみ開場時間は午後7時までとなる。

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