新潟市消防局特別高度救助隊が南浜漁港(新潟市北区)で水難救助訓練

要救助者を水中から救出する様子

新潟市消防局特別高度救助隊は20日、南浜漁港(新潟市北区)で水難救助訓練を実施した。新潟市は広い海岸線、多くの海水浴場や大小含めた河川があるため、全国平均と比べると水難事故が多い傾向にある(新潟市の令和2年度 水難事故件数は42件)。これから海水浴シーズンを迎えるにあたり、水難事故発生時の消防の対応に万全を期すため、水面での溺者救助訓練と潜水資器材を使用した水中からの救助訓練を行った。

水面での溺者救助訓練では、水面で溺れている要救助者の元へ浮き輪を持った救助隊が向かい、要救助者に浮き輪を渡しロープで牽引し救出。一方、水中からの救助訓練では消防隊員が潜水して溺者を捜索し、発見後は専用機械を用いて引き上げ・救助を行った。

訓練後、特別高度救助隊統括隊長の野島忠氏は、「皆様に楽しい海水浴シーズンを迎えていただくためにも、小さいお子様から目を離さない、遊泳禁止区域では遊泳をしない、過度な飲酒のあとの海水浴は避けるといったことをお願いしたい。万が一水難事故が発生した場合は速やかに119番していただき、その際には迅速かつ安全・確実に対応できるように今後も継続して訓練を実施していく」と話していた。

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