神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で20日、鎮魂のモニュメントが公開された。
5年前の事件で犠牲になった19人のうち、7人の名前が刻まれた慰霊碑。遺族らは「安らぎの場がやっとできたが、事件は忘れない」と花を手向け、犠牲者に祈りをささげながら共生社会の実現を誓った。
正門前の広場に設置されたモニュメントの献花台には、犠牲者を重ねた18本のヤマユリの絵が刻まれた。19人のうち1人の遺族は彫ることを望まなかった。
元職員植松聖死刑囚(31)の公判で名前を明かしてきた美帆さんに加え、新たに公表に同意した山本利和さんの遺族ら6人の希望を受け、7本の花に犠牲者の名前が添えられた。