【新型コロナ】モデルナ製ワクチン配送量減少、埼玉では大規模接種会場休止

 先日より、国から自治体へ来週以降のモデルナ製ワクチンの配送量の伝達が行われているが、自治体の希望より少ない量にとどまっているばかりか、まったく配送されない自治体も出てきており、各首長に困惑と国への批判が広がっている。埼玉県ではこの影響でさいたま市内に設置している大規模接種センターの一時休止を決めた。

神奈川県知事「現場は大混乱」

 神奈川県の黒岩祐治知事は19日の全国知事会後、報道陣に答え、モデルナ製ワクチンの配送について「突然供給できないという話になり現場は大混乱している」と困惑の色を隠さなかった。担当者によると、配送予定だった横浜市分の1万8000回分と川崎市分の200回分のワクチンが配送されなくなったという。国からその理由と今後のについて説明もなかったとしている。

埼玉県知事「あきれて言葉もない」

 埼玉県では、8月1日から15日に配送されるとしていたモデルナ製ワクチン、1万4000回分が配送されないと国から連絡されたとして、さいたま市の合同庁舎内に設置している大規模接種センターを同じ期間一時休止すると発表した。こちらでも、配送されない理由について国からの説明がなかったという。記者会見で休止を発表した埼玉県の大野元裕知事は「国のガバナンスが失われており、あきれて言葉もない」と国に対する怒りを露わにした。

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