小山田いじめ問題 爆笑・太田が擁護発言の真意説明「あの存在の仕方を許した環境も含めて考えないと」

太田光

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(56)が20日深夜放送の「爆笑カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、ミュージシャンの小山田圭吾を擁護したとして炎上したことについて説明した。

太田は18日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で小山田のいじめ自慢報道について「その時代の価値観を知りながら評価しないとなかなか難しいと思う。今の価値観で断罪してしまうことっていうのは」と発言し、批判を浴びていた。

太田は「事務所に来たクレームは全部読みました。いろいろ考えました。ひとつ思ったのは俺の言葉が大勢の人を傷付けたんだなと」と神妙に語った。続けて「俺の表現力が、注意して言ったつもりだったんだけど伝わらなかったということはこっちの負けだから」と悔やんだ。

発言の真意について「90年代のサブカルチャーが全部あれが当たり前だったってことを言ったんじゃないんですよ。あれというのは記事のことです。サブカルチャーの中の一部。クイック・ジャパンとロッキング・オンだよね。その一部に『あれを許容する局面があったんじゃないか』っていうことを俺は言いたかった」と説明。

続けて「そこを踏まえて考えないとあの小山田圭吾の一連の出来事というのはちゃんとした判断が下せないんじゃないかと俺は思った。これは俺の考えだから。俺が小山田圭吾のやったいじめ行為を『あの時代当たり前だった』と言ったように思ってる人もいて。俺はそうじゃないことを言ったつもりなんだけど」と話した。

続けて「いじめ行為ではなくて、クイック・ジャパンのあの記事が当時出て。多少の問題にもなったという人もいるけど、問題にもならずクイック・ジャパンがいまだに雑誌として続いてるということ。それは社会があれを許容した局面は俺はあったんだと申し訳ないけど思ってるんですよ」と私見を述べた。

いじめ行為は許せないとしたうえで「その周辺ではああいうことを語ること、それが許容される場があったんじゃないかということ。周りの状況を考えないと今、小山田圭吾一人に攻撃が集中しているけど。あの小山田圭吾の存在の仕方を許した環境も含めて考えないと、ちゃんとした判断はできないんじゃないかということを言いたかった」と話した。

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