松井一郎氏 維新出身〝サウナ市長〟の再出馬に「けじめも潔さもない」

松井一郎大阪市長

大阪市長で日本維新の会の松井一郎代表(57)が21日、池田市長選に再出馬する意向を固めた池田市の冨田裕樹市長(44)について言及した。

市役所へのサウナ持ち込みや職員へのパワハラ疑惑へのけじめとして、30日付で辞職する冨田氏はこの日、報道各社の取材に「出馬の意思を固めている」と応じ、市長選(8月22日告示、29日投開票)に再出馬する考えを示した。無所属で立候補するという。

大阪維新の会公認で市長となり、騒動発覚後に離党した冨田氏について、松井氏はまず「報道で知ったが、けじめも潔さもない。われわれが冨田さんを公認して市長に擁立したことで、池田の皆さんに多大なる混乱をさせて申し訳ないと思っている」と謝罪。

続けて、「まぁ、いさぎ悪い。けじめをつけるために辞めるんだから、これから先ずっと、彼の権利でもある政治にコミットするなとは言わないが、反省してるなら一定の期間が必要」と出直し選挙に苦言を呈した。

その上で、松井氏は「サウナより問題なのはパワハラ。法律で罰せられる話ですから」と問題視。「パワハラの部分は政治家として、けじめつけて大反省しないといけない。もう一回出るというのは、法律を守ってないという反省がないんじゃないかととらえられる」と突き放すと、〝製造者責任〟についても言及。

「われわれは一切、池田市長選にコミットしません。だって、池田の皆さんにわれわれも混乱を招いた責任はありますから」と、候補者擁立の権限はあくまで大阪維新の会代表を務める吉村洋文府知事にあるとしながらも、候補者を立てない考えを示した。

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