上越市長選 野澤氏、事務所開き  「対話」「納得」大切に

 今秋の上越市長選(10月24日告示、31日投開票)に出馬を表明している前副市長の野澤朗氏(64)は21日、自身の政治団体事務所(同市新光町1)で後援会の事務所開きを行った。新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、集まった関係者や来賓ら約80人と共に必勝を期した。

 野澤氏は決意表明で、「私が今まで大事にしてきた、市民の皆さんの声をお聞きするという原点をもう一度思い出し、市民の中にある『やるべきこと』『やってほしいこと』をくみ上げ、新しい市政へ進みたい」とした上で、「私は『対話』と『納得』を大切にしていく。それが新しい上越市だと確信している」と強調した。

後援会関係者や来賓らを前に、市長選への決意を述べる野澤氏(中央)。隣りは妻の三奈子さん

 後援会長には前市議の内山米六氏が就任。内山後援会長は「『野澤朗』と聞いても、顔を見ても、分からない人がたくさんいるのが現実。そして知名度抜群の強敵との戦い。間違いなく至難な戦いになる。でも負けられない」と気持ちを新たにし、協力を求めた。

 来賓祝辞は自民党新潟6区支部長の高鳥修一衆院議員、村山秀幸市長、上越経済人連盟の髙橋信雄会長、立憲民主党新潟6区総支部長の梅谷守元県議ら8人が述べた。

 高鳥氏は「この方(野澤氏)なら、安心して上越市長を任せられると確信している」と太鼓判。村山市長は「野澤さんの持つ柔軟な発想と感覚を大事に、市民との対話を続け、将来に望みのあるまちづくりに向かって、これからは市長という職で活躍してほしい」と激励した。

 終了後、村山市長は報道陣の取材に対し、「(野澤氏に)自分の後を引き継いでほしいとは考えていない」としつつ、同氏がこれまで示した方向性と課題解決の意欲から「次の市長になってほしいという思いを持った」と考えを示した。

 市長選には元市議の中川幹太氏(46)と佐渡市の行政書士、後藤浩昌氏(60)も出馬を表明。現市議で元市長の宮越馨氏(79)の動向も注目されている。

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