巨人・ビエイラ 球宴での猛練習は「いつも通りのルーティン」他球団の驚きにもケロリ

全体練習に参加したビエイラ

守護神の真の顔は〝ミスター・ストイック〟だ。巨人のチアゴ・ビエイラ投手(28)が22日に、東京ドームで行われた全体練習に参加した。

この日は普段通りのランニングメニューをハツラツとこなし、シーズン中断期間ながらも体を鍛え上げた右腕。陽気な性格で知られる助っ人は、練習中に笑みを浮かべながら「もっと球場内の音楽のボリュームを上げてくれ!」とスタッフへ〝珍要求〟を出す場面もあったが、「これがマックスに近い音量だよ」と諭されると渋々受け入れるなど、ほのぼのとしたシーンも見られた。

そんなビエイラは、先日行われた「マイナビオールスターゲーム2021」に初出場。夢の舞台で163キロの剛速球を連発するなど、ファンの間で大きな話題を呼んだ。右腕自身も「チャンスをくれたチーム、そして監督に改めて感謝したいですし、オールスターというのはその瞬間に一番いい選手が行くところだと思う。そういう風なチャンスをもらってうれしいですし、そういう場所に行けたって言うのは自分にとって本当にいい経験になったと思う」と大きな手ごたえをつかんでいた。

注目を集めたのはファンの間だけではない。巨人内では一、二を争う〝練習の鬼〟として知られるビエイラだが、球宴の舞台でも普段通りの猛練習を敢行。その様子を見た他球団の選手らから「彼はなんであんなに練習するんだ」「どれだけ練習するんだよ!」と感嘆の声が噴出していた。その声は、当事者の耳にも入っていた。

「自分もインターネットとかを通して、他のチームの方が自分のやり方にちょっと驚いていたというのは知ってました」と笑みを見せたが、本人にとっては至って普通の、日常の出来事にすぎない。「ただ自分にとっては全く何も驚くべき事ではなくて、いつも通りのルーティンをやってるだけ。毎日毎日が勝負だと思って、その日その日ベストを尽くすって事はいつも自分に言い聞かせてやっていることなので。そのルーティンはこれからも続けてやっていきたいなと思います」。

剛腕守護神が、後半戦もチームを勝利へと導く。

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