新潟県内の高校生が考案するお好み焼きのレシピで競う「第3回お好み焼き甲子園」の決勝戦を開催

出場チームの4校がお好み焼きを調理する様子

株式会社ウオロクホールディングス(新潟市中央区)が代表を務めるお好み焼き甲子園実行委員会は22日、「第3回お好み焼き甲子園(高校生対抗レシピコンテスト)」の決勝戦がいくとぴあ食花 食育・花育センター(新潟市中央区)にて行われた。昨年はコロナ禍により中止となったが、今年は感染症対策に十分配慮した上での開催となった。

このイベントでは「新潟県の食を考える」ことを目標に開催している。県内の高等学校に在学中の生徒が考案した「地元の食材を1品以上使用したお好み焼きレシピ」の中から一次審査(書類審査)を通過した新発田農業高等学校(新発田市)の「アグリシスターズ」、新潟中央高等学校(新潟市中央区)の「emit」、海洋高等学校(糸魚川市)の「チームTADASUKE」、佐渡総合高等学校(佐渡市)の「ときめきサンチーム」の4校のチームが決勝戦に出場した。

第3回お好み焼き甲子園は、お好み焼き甲子園実行委員会であるウオロクホールディングス、キリンビバレッジ株式会社、オタフクソース株式会社、味の素株式会社、日清オイリオグループ株式会社、JA全農にいがたが共催。決勝戦では出場チームが実際にお好み焼きを調理し、お好み焼き甲子園実行委員会が「味・彩り・再現性・コンセプト・調理工程」の5項目において審査を行い、優勝チームを決定する。

また、調理や試食の際に必要な飲み物、お好み焼きソース、お好み焼き粉、マヨネーズ、だし、サラダ油、キャベツなどはそれぞれ共催の会社の商品を使用。

ウオロクホールディングスの本多伸一代表取締役社長

ウオロクホールディングスの本多伸一代表取締役社長は開会式で、「新潟県の食材を使ってどのようなお好み焼きが作られるのか、大変楽しみです。これまでの練習の成果を精一杯発揮して頑張ってください」と挨拶を行った。

調理が始まると、出場した生徒たちは練習時とは違う環境に悪戦苦闘しながらも、チーム内で協力し、それぞれが工夫を凝らしたお好み焼きを完成させていた。完成後は別室でお好み焼き甲子園実行委員会が試食を行い、最終審査のうえ優勝チームを決定した。

左上がアグリシスターズの「つぶつぶ雑穀入り‼️トマトカレーお好み焼き」、右上がemitの「ギュッと魚介類の詰まったさっぱりお好み焼き」、左下がチームTADASUKEの「糸魚川お好み焼き風さばバーガー」、右下がときめきサンチームの「ときめき焼」

優勝チームに選ばれたのは、新発田農業高等学校 アグリシスターズ。一昨年の優勝に続き、2連覇となった。考案したレシピは「つぶつぶ雑穀入り!!トマトカレーお好み焼き」。エゴマ、もちきび、ひえ、もちあわ、アマランスなどの雑穀を生地に使用しているため、栄養に優れ、美容効果も期待できるという。このほか、新発田産のアスパラガス、枝豆、パイオニアポークなど地元の食材を豊富に使用し、チーズ、とうもろこしなども入り、様々な食感が楽しめる。また、生地はカレー風味で、新発田農業高校で栽培しているトマトを使用したソースがアクセントになっている。

優勝した新発田農業高等学校 アグリシスターズには本多代表取締役社長から表彰状と、優勝旗が手渡された。アグリシスターズの萩原千夏さんは「まさか優勝できるとは思っていなかった。先輩たちのバトンを繋ぐことができたのでとても嬉しいです。このお好み焼きを色々な人に食べてもらい、雑穀の魅力、新発田産の食材の魅力を知ってもらいたいです」と話していた。

今後、優勝レシピ「つぶつぶ雑穀入り!!トマトカレーお好み焼き」は商品化され、秋頃にウオロクにて期間限定発売を行うという。

新発田農業高等学校 アグリシスターズの2人と新発田農業高校の教諭

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