【U―24】東京五輪白星発進! 久保建英に〝エースの風格〟

強気な一面を披露した久保

森保ジャパンを勝利に導いたMF久保建英(20=レアル・マドリード)に〝エースの風格〟が漂ってきた。

東京五輪1次リーグ初戦の南アフリカ戦(東京)で久保が千両役者ぶりを発揮した。攻め込みながら決定力を欠き0―0のまま迎えた後半26分に、MF田中碧(デュッセルドルフ)からのロングパスを右サイドで受けると、相手DFをかわして内に切れ込み、すぐさま左足を一閃。強烈なシュートが左ポストを直撃してそのままゴールへと吸い込まれた。

殊勲の久保は試合後に「今はとても安堵している。うれしさと安心が同じくらいある」と勝利に浸ったうえで「今日は決めるとしたら自分しかないと言い聞かせていた。最後は自分が差を出せてよかった。あのゴールは、ボールを持ったら切り返してファーサイドを狙おうと思っていた」とエースストライカーとしての強烈なプライドをのぞかせて、会心の一発に充実の表情を浮かべた。

かつて日本をエースとして支えたMF本田圭佑(35)はビッグマウスで鳴らして抜群の勝負強さを見せたが、久保も夢舞台で強気な一面を披露して早くも若きエースとしての貫禄十分だ。

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