【東京五輪】南アの場合とは違う?濃厚接触者コロナ検査陰性11回でもずっと隔離に英国選手団が不満 

五輪の感染対策に不満の声が…

コロナ11回陰性でも隔離解除ならず…。新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として隔離措置となった選手らを抱える東京五輪英国選手団が、組織委員会に対し、不満爆発だ。

英「サン」など英国メディアは22日、「英国選手団が不満」と一斉報道。16日の来日の際に機内で感染者が出たことから、濃厚接触者として隔離となった選手6人、関係者4人が、約1週間が経ち計11回のPCR検査で陰性にも関わらず隔離が解かれず、物議をかもしている。

隔離対象となった同国陸上男子代表ザック・セドン(29)がツイッターで「2度のワクチン接種に11回のコロナ検査陰性なのに動けない。コロナセーフの環境へと出られないことにショックを受けている」などとツイート。認められた練習時以外は隔離状態のなか、精神的に不安定になっている様子が見られた。

これを受け、英国選手団は「影響を受けた選手、とスタッフにとって、この状況がいかに難しいかを認識している。我々の毎日の複数の陰性テストと厳格なコロナプロトコルに基づいて、選手が安全に練習に復帰できるための行動方針を確立するよう、大会側と絶えず対話をしている。今後も説明を求めていきます」と大会側に改善策を求めていると声明。しかし、「サン」によると、組織委員会側からは何の反応もないという。選手団関係者は「このケースは個別対応が基本で扱われると聞いていたのに、まったくそれがない。6人は不公平な扱いを受けている。誰も話を聞こうとしない」と、怒り爆発寸前だ。

確かにチーム内にコロナ陽性者が出ても試合に出場した、南アフリカのサッカー男子代表のケースと比べると、不公平と感じてもおかしくないかもしれない。

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