広島・堂林の厳しい現実 「守備固めで出る選手でもない」 今季44試合で0本塁打0打点

立場が厳しくなりつつある広島・堂林翔太

後半戦も厳しい状況が続きそうだ。広島の堂林翔太内野手(29)のことだ。昨季は111試合に出場し打率2割7分9厘、14本塁打、58打点の活躍で再ブレークしたが、今季は44試合で打率1割8分4厘、0本塁打、0打点。

6月21日には一軍出場選手登録を抹消され、二軍でも22日現在、15試合に出場して打率2割2分8厘、1本塁打、2打点と不振が続いている。なかなか上がり目が見えてこない状況だが、後半スタートの一軍の可能性はあるのか。

首脳陣の一人は「なかなか難しいと思う」と否定的で、その理由を「(一軍で)出るところがないから」とし「堂林が守る一塁や左翼のポジションは打撃の成績が伴わないと厳しい。途中から守備固めで出る選手でもない」と話す。

若手の成長著しいという状況もある。堂林が昨季守っていた一塁と三塁は現在、プロ3年目の林晃汰内野手(20)が先発出場を続けている。チーム関係者は「若手にとっては試合に出続けることが大事だからね」とも明かす。

さらに同関係者は「もちろん林も結果が出ない時もあるけど、試合に出ていれば4打席のどこかで結果を出してくれるんじゃないかという期待があるからね」とも話す。プロ12年目の堂林が置かれた立場は厳しくなりつつある。

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