ヤンキース逆転サヨナラ負け 救援右腕が4暴投の大乱調

【ヤンキース4-5xレッドソックス】@フェンウェイ・パーク

7月末のトレード期限までに少しでも上位とのゲーム差を詰めておきたいヤンキースが残酷な形で逆転サヨナラ負けを喫した。先発のジョーダン・モンゴメリーが6回途中無失点と好投し、9回裏に同点に追いつかれたあと、10回表にブレット・ガードナーの犠飛で1点を勝ち越したものの、10回裏に登板した6番手ブルックス・クリスキーがまさかの大乱調。無死2塁から2つの暴投で同点の走者を生還させ、四球を出したあとに2つの暴投でランナーを3塁に進め、一死後にハンター・レンフローにサヨナラ犠飛を浴びた。

試合を通じて常に主導権を握っていたヤンキースだったが、地区首位の宿敵・レッドソックスを相手に勝ち切ることができなかった。4回表に1点を先制したものの、7回裏に3番手ルーカス・リットキーがエンリケ・ヘルナンデスに同点犠飛を許し、2点リードで迎えた9回裏には5番手チャド・グリーンがヘルナンデスに2点タイムリー二塁打を浴びて再び同点。そして、1点リードの10回裏は6番手クリスキーが1イニング4暴投(メジャーワーストタイ記録)の大乱調でレッドソックスに逆転サヨナラ勝ちをプレゼントしてしまった。

一方、ア・リーグ東部地区の首位に立つレッドソックスは粘り強い戦いでヤンキースに勝利し、インディアンスを相手にサヨナラ勝ちを収めた2位レイズとの1ゲーム差をキープ。サヨナラ犠飛を放ったレンフローはもちろん、2度にわたって同点打を放ったヘルナンデスの勝負強さが光った。レイズがツインズから強打者ネルソン・クルーズを獲得して戦力をアップさせただけに、7月末のトレード期限に向けてどんな補強を展開するか注目したい。

なお、レッドソックスの澤村拓一は登板機会がなかった。

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