【ノア】ムタの悪夢の矛先がパートナーに向かう。「nightmare will happen again」

馳浩(右)に鎌固めを決めるグレート・ムタ(1990年9月14日、広島サンプラザで)

再降臨を前に〝魔界の住人〟グレート・ムタの脅威が、なぜかパートナーを襲っていることが分かった。

ムタが方舟のリングで復活したのは6月27日の配信大会。代理人の武藤敬司(58)がGHCヘビー級王者から陥落した直後のタイミングで現れ、拳王に3色の毒霧を吹きかけるなどやりたい放題で完勝した。

次なる参戦は8月1日の広島サンプラザ大会。ムタが海外で降臨する際に度々パートナーとしてきたNOSAWA論外と組み、清宮海斗、小峠篤司組と対戦する。パートナーに論外が選ばれたのはムタの連絡先を知る数少ない人間だからだが、今回はどうも様子がおかしい。論外は、疲れ切った様子で「広島大会に向けて久々にタッグを組む魔界在住のグレートムタに電話したんだよ。そしたら着信拒否されてさ…」と頭を抱える。

さらに「ちょっとこのLINEを見てくれ。多分魔界からだと思うんだけど」と見せたスマホの画面には、文字化けした差し出し人から「I remember Hiroshima.nightmare will happen again.」(私は広島を覚えている。悪夢が再び起こるだろう)とのメッセージが。しかも同じそれが何百通と来ているではないか―。

ムタは広島と相性が良く、これまで数々の名勝負を生んできた。特に日本デビュー2戦目となった1990年9月14日に同じ広島サンプラザで行われた馳浩戦では大流血戦の末、シュミット式バックブリーカーでタンカに乗せた相手を月面水爆葬し、伝説として語り継がれている。そんな思い出の場所への再降臨だけに普段以上に高ぶっているということなのだろうか。

論外は「寝てようが起きていようが、時空を超えて30分おきにLINEが鳴り止まないんだ…。怖くて眠れなくて寝不足に…」と、これまでにないムタの悪夢に取り憑かれていると訴える。まあ、我々がムタの暴れる姿を存分に味わうため、とりあえず今は論外に犠牲になってもらおう!

© 株式会社東京スポーツ新聞社