【東京五輪】なぜ聖火最終ランナーに大坂なおみ? 組織委Pが起用理由を説明

大役を務めた大坂なおみ

開会式の演出を統括した東京五輪・パラリンピック組織委員会の日置貴之エグゼクティブプロデューサーが、23日に行われた開会式で聖火リレー最終ランナーにテニスの大坂なおみ(23=日清食品)を起用した理由を説明した。

日置氏は開会式後のオンライン会見で「大会コンセプトであるダイバーシティーとインクルージョン(多様性と包括性)を最重要視し、慎重に人選を重ねてきた。復興のシンボルとして東北の子供たち、レジェンドの方達、アスリートの方達、ジェンダーバランスも考慮した。(大坂は)日本を代表するアスリートでいろいろなメッセージを発している方。最もふさわしい最終走者として組織委として決定した」と語った。

開会式を巡っては直前に、オープニング音楽を担当していた小山田圭吾氏が過去のいじめ問題で辞任に追い込まれ、開閉会式の演出を担当する元「ラーメンズ」の小林賢太郎氏が、過去のユダヤ人虐殺(ホロコースト)をネタにしていたことが発覚して解任された。バタバタ続きだっただけに、日置氏は「こういう状況を重く受け止めている。大変お騒がせし、申し訳ない」と謝罪した。

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