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死者・行方不明者299人を出した1982年の長崎大水害から39年を迎えた23日、土石流で34人が犠牲となった長崎市川平町で慰霊祭があり、住民らが犠牲者をしのび「決して忘れない」と誓いを新たにした。
慰霊祭は、同町自治会が84年に慰霊塔を建立し毎年開催。読経の中、参列者約40人が焼香をして手を合わせた。
今年7月には静岡県熱海市で土石流災害が発生。長崎大水害で姉家族3人を亡くした榎茂好さん(82)は「当時のことを思い出し心が痛んだ」と話した。
同町自治会は1人暮らしの高齢者が近くに避難できるよう地元企業の建物内への避難所開設を市に働き掛けているという。尾崎恒夫会長(81)は「地域全体でみんなが被害に遭わないよう考えたい」と防災への決意を語った。
市はこの日、市ホームページに田上富久市長名のメッセージを掲載し「日ごろから災害への備えを」と呼び掛けた。