エンゼルス・大谷翔平伝説の大サービス 米球宴先発直前に600回サイン

大谷は舞台裏でもサイン攻めに(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)はオールスター戦の先発登板直前に、少なくとも600回以上サインしたという衝撃の事実が分かった。米スポーツ専門局ESPN(電子版)が23日(日本時間24日)に「大谷はオールスター中にプロたちをファンに変身させた」との見出しで報じた。

大谷が12日(同13日)に行われた本塁打競争の前後にゲレロ(ブルージェイズ)、タティス(パドレス)、マチャド(パドレス)、クルーズ(ツインズ=現レイズ)らにツーショット撮影やサインを求められ笑顔で応じたことは報じられているが、舞台裏での“サイン攻め”はそんな生易しいものではなかった。

オールスター戦でア・リーグの指揮を執ったレイズのケビン・キャッシュ監督が明かしたところによるとこうだ。13日(同14日)のオールスター戦当日、レッドカーペットを歩いた後で、大谷と一緒にクラブハウスに入った瞬間、大谷の驚きを察知したという。

そこには、大谷のサインを求める選手やコーチらからリクエストされたボールが50ダース(600球)、ユニホーム10枚程、バット数本がテーブル一面に準備されていたのだ。公式戦で対戦する機会がない選手もいるが、それにしても…という量だ。

登板前の負担を和らげようとキャッシュ監督は「全部にサインする必要はない」と伝えたが、特別扱いを嫌う大谷は座ってその場で全てにサインしたという。

「大谷が周りの人たちに畏敬の念を抱いていたのに対して、僕らは全員畏敬の念を抱いていた」とキャッシュ監督は振り返っている。大谷はすでに伝説だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社