本気でいくぞ! 巨人・原監督が25日の侍ジャパンとの強化試合(楽天生命)に「真剣勝負」で臨む決意を明かした。
日本代表にとっては、この一戦が28日のドミニカ共和国との開幕戦前最後の実戦となる。国際舞台へ送り出す巨人側は、稲葉ジャパンとどんなスタンスで向き合うべきなのか。原監督の決断に迷いはなかった。
「野球というのは全力で戦うスポーツだからね。ルールブックに書いてあるように、やっぱり勝利を前提とするのが野球の基本だから。真剣勝負で行くことが正しいと思いますよ」
強化試合の勝敗が五輪本番の結果に影響するものではないが、どんな舞台でも手加減や無気力プレーで応じることは対戦する相手への非礼に当たる。指揮官は「ベストを尽くしますよ。ベストのオーダーで。それが礼儀ですよね」と口元を引き締めた。
実際、ガチンコ勝負を仕掛けた過去もある。2008年8月9日に東京ドームで行われた強化試合。星野仙一監督が率いた北京五輪代表に対し、原監督はセ・リーグ選抜の指揮を執った。初回こそ1点を先制されたが、4回に打者一巡の猛攻を浴びせて一挙10点。11―2で圧勝し、星野ジャパンは結果的にメダルなしの4位に終わった。
原監督は今でも「責任感じたよ。(自分も)あの頃はまだ若いから」と笑いながら振り返るが、勝負師として手を抜くつもりは一切ない。24日の楽天との強化試合に敗れた稲葉ジャパンの運命やいかに――。