【東京五輪】テニス選手から猛批判の暑さ問題 小谷SD「十分な氷と水を用意している」

灼熱のテニスコート(有明テニスの森)

東京五輪・パラリンピック組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)は25日、メインプレスセンターで会見を行い、一部のテニス選手から猛暑の不満が出ていることに言及した。

この日は女子テニスで聖火最終ランナーを務めた大坂なおみ(日清食品)が出場。その会場「有明テニスの森」は猛暑となっており、試合を夕方から行うよう提案する男子選手もいる。記者団からの「競技スケジュール変更などの対策は考えているか?」との質問に対し、IOCスポーツディレクターのキット・マクコーネル氏は「テニス選手が疑問を呈していることは理解している」とした上で「競技スケジュールは様々な要素を考慮して作られている。我々としても彼らの要請に対し、十分な対応をしていきたい。ITF(国際テニス連盟)にもサポートしてもらいたい」と話した。また、日本側から会見に出席した組織委の小谷実可子スポーツディレクターは「競技時間に関してはIOC、組織委、国際競技連盟で今まで調整している。競技スケジュールはIFの経験がしっかり生かされて決まっています」と説明しつつ「現時点でスケジュールの変更には至っていないが、選手の健康のために早急に検討したい」と話した。

一方、他競技を含めた暑さ対策について、小谷SDは「暑さに対しては万全の対策を採って、十分な氷と水の用意をしている」と主張。具体的には「各会場のスポーツマネジャーは氷を運ぶところから一日が始まり、確認するところで一日が終わるというくらい意識している。周りで支える競技役員にはクールベストが好評。選手がクールダウンできるアスリートラウンジを作ったり、どうしても暑い場合は休憩を入れたり、気象情報も1分おきに更新して事前準備するなど最善の準備をしている。選手のニーズに合わせてできる限りのことをやっていきたい」と語った。

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