【東京五輪】大坂なおみが圧勝で2回戦進出 「次の試合も頑張ります」試合後インタビューで日本語コメントも

2回戦に進出した大坂

東京五輪開会式で聖火リレー最終ランナーを務めた世界ランキング2位の大坂なおみ(23=日清食品)が25日、テニス女子シングルス1回戦で同52位の鄭賽賽(中国)に6―1、6―4で勝利し、2回戦に進出した。

灼熱の太陽が照り付け、この日の気温は32度まで上昇。そんな中、大坂は胸元には日の丸がプリントされた全身赤のウエアを身にまといセンターコートに登場した。開会式の時と同様に髪の毛は赤と白で編み込まれ、ヘアバンドも〝日の丸カラー〟という徹底ぶりだった。2019年10月に米国との二重国籍を解消して日本国籍を選択し、東京五輪の金メダル獲得に懸けてきた気持ちの表れだ。

試合は第1セット第1ゲームからエンジン全開。サービスエースを3本決め、あっさりサービスゲームキープすると、第2ゲームで早くもブレークに成功するなど5ゲームを連取し、第1セットを32分で終わらせた。金メダルへの第一歩となる1回戦は鄭を力でねじ伏せて1時間27分で片づけた。

うつ状態を告白して棄権した全仏オープン1回戦後以来となる約2か月ぶりの公式戦だったが、ブランクも感じさせなかった。試合後にはテレビ中継のインタビューにも応じ、日本語の質問に「緊張した。タフな相手だったので2セットで終えられてよかった」などと英語で答えた。さらに改めて聖火リレー最終ランナーについて問われると「非常に名誉なことだった」と英語で答え、最後は「本当にありがとうございます。次の試合も頑張ります」と日本語で語った。

2回戦は世界ランキング50位のビクトリア・ゴルビッチ(28=スイス)と対戦。この日は、金メダル候補の一角である世界ランク1位のアシュリー・バーティ(25=オーストラリア)が1回戦で敗れる波乱があったが、大坂は今後も順当に勝ち上がっていけるか。

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