【侍ジャパン】広島・栗林が1回零封 “守護神”デビューに「シーズン中とまた違った緊張感」

1回をぴしゃりと封じた広島・栗林

代表デビュー戦で堂々の投球を見せた。25日に行われた侍ジャパン強化試合の日本―巨人戦(楽天生命)で広島・栗林良吏投手(25)が9回に登板。侍ジャパンでの初登板だったが、1回無安打無失点と上々の仕上がりをアピールした。

5―0の9回に登板した栗林は先頭・湯浅を149キロ直球で空振り三振、続く松原も149キロ直球で二ゴロとした。ウィーラーには136キロ変化球で空振り三振。代表デビューの舞台で守護神を務め、隙なく三者凡退で締めた。

「(五輪前の)最後の試合で勝ち(の場面)で回ってきたので、そのまま終わるぞって気持ちでマウンドに上がれた」という栗林は「シーズン中とまた違った緊張感を味わえましたし、チームが勝利で終わることができて良かったです」と話した。

稲葉監督は平良(西武)、栗林に「もう少し緊張するかなと思ったんですけど、見事ですね。強い球をしっかり投げていた。さすがだと思った」と絶賛。守護神については「7、8、9(回の)難しいところは専門職でと考えてます」と明かした。

五輪本戦でも守護神を務める可能性があるが、栗林は「(日本に)いい投手はたくさんいる。1アウト、1球を大事にできたらいいのかなと思います」と冷静に語った。プロ1年目で広島の守護神を務める右腕に、国際舞台でも大きな期待がかかっている。

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