【新日本】タイチ&ザックがタッグ王座返り咲き 内藤&SANADAは2週間天下に

IWGPタッグ王座に返り咲いたタイチとザック。左はあべみほ(新日本プロレス提供)

新日本プロレス25日の東京ドーム大会で行われたIWGPタッグ選手権は、挑戦者のタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(34)組が内藤哲也(39)、SANADA組を撃破し第91代王者に返り咲いた。

内藤組にベルトを奪われた11日札幌大会からわずか2週間後のダイレクトリマッチ。挑戦者組はザックが左足に集中砲火を浴びて苦しい時間帯が続いた。

それでもザックは内藤の雪崩式フランケンシュタイナーを切り返し、三角締めで捕獲に成功する。SANADAのラウンディングボディプレスでカットされるも、内藤のデスティーノにカウンターのザックドライバーをさく裂させた。

さらにタイチの白鵬式カチ上げエルボーのアシストを受けると、内藤に天翔ザックドライバーを狙う。これはバレンティアで逃れられたが、ザックは内藤が勝負を決めにきたデスティーノを冷静に切り返しヨーロピアンクラッチ一閃。電光石火の3カウントで、37分58秒の激闘に終止符を打った。

リマッチを制し王座奪回に成功したタイチとザックだが、タッグ戦線はさらなる急展開に突入した。試合後は内藤とSANADA組が再戦を要求し、さらに後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組も同王座への挑戦を表明。3つ巴の抗争が勃発した。

タイチはNEVER無差別級6人タッグ王座への挑戦を条件に後藤、YOSHI―HASHIのタッグ戦線参入を受諾。「あんなに苦しい思いして取り戻したんだ。簡単に逃すわけにいかねえよ」と今度こその長期政権を誓うと、ザックも「俺たちには壮大な計画がある。今日はセミでベルトを取り戻した。つまり次の東京ドームは、俺たちがメインを張ってるはずだ」と新たな野望を明かしていた。

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