マリナーズがロイヤルズ・メリフィールドの獲得に興味を示す

アダム・フレイジャー(パイレーツ)をパドレスに攫われたマリナーズは、補強ターゲットをウィット・メリフィールド(ロイヤルズ)に変更したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドと同サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマーによると、マリナーズはメリフィールド獲得に向けてロイヤルズ側に働きかけを行っているという。メリフィールドは球団オプションも含めると2023年まで保有できるため、複数年保有可能な選手の獲得を目指しているマリナーズにフィットする存在だ。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシはマリナーズがホゼ・ラミレス(インディアンス)の獲得に動く可能性があることを報じていたが、過去4年間でMVP投票3位以内に3度もランクインしているラミレスに比べると、メリフィールドは現実的なターゲットと言える。

現在32歳のメリフィールドは今季97試合に出場して打率.272、8本塁打、52打点、25盗塁、OPS.721を記録。25盗塁は両リーグ最多の数字であり、2017年(34盗塁)、2018年(45盗塁)に次ぐ自身3度目の盗塁王のタイトルを狙える位置につけている。マリナーズは打率1割台のディラン・ムーアが二塁のレギュラーを務めている状況であり、メリフィールドの獲得は間違いなく大きな戦力アップとなる。

メリフィールドは2019年1月にロイヤルズと4年契約を結んでおり、年俸は今季が675万ドル、来季が275万ドルとなっている。2023年の球団オプションも年俸650万ドル(もしくはバイアウト75万ドル)と安価であり、ロイヤルズとしては是が非でも放出したい存在というわけではない。パドレスがフレイジャー獲得のために球団内5位の有望株(トゥクピタ・マルカーノ)を放出したように、マリナーズもそれなりの対価を支払う必要があるだろう。

現在ア・リーグ西部地区の3位につけ、2位アスレチックスとの4連戦に3勝1敗と勝ち越したマリナーズ。ワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に迫っており、戦力アップのためにジェリー・ディポートGMがどんな手を打つか注目したい。

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