ヤンキースが外野手補強 Dバックスからロカストロを獲得へ

「ジ・アスレチック」のリンゼイ・アドラーによると、ヤンキースはダイヤモンドバックスとのトレードで韋駄天ティム・ロカストロ外野手を獲得するようだ。交換要員としてAA級サマセットでプレーしているキーガン・カーティス投手がダイヤモンドバックスへ移籍するという。ロカストロは2024年シーズンまで保有できるため、今季絶望となった正中堅手アーロン・ヒックスの穴を埋めるだけでなく、自慢の俊足を武器に来季以降も貴重な戦力となりそうだ。

現在28歳のロカストロはメジャー5年目の今季、55試合に出場して打率.178、1本塁打、5打点、5盗塁、OPS.491を記録。最大の長所はメジャートップクラスのスピードであり、過去2年間のスプリント・スピードはメジャー1位、今季も30.7フィート/秒でホルヘ・マテオ(パドレス)に次ぐメジャー2位にランクインしている。そのスピードを生かし、デビューから29連続盗塁成功というメジャー新記録を樹立した。

また、死球の多さで知られる選手でもあり、2019年に250打席で22死球を記録するなど、通算死球率は7.5%(480打席で36死球)に達する。これはロカストロ以上の打席数を記録している選手のなかでは歴代最高の数字となっている。センターでの出場が多いものの、外野3ポジションを守ることができるため、代走要員や外野のバックアップとしても重宝するはずだ。

交換要員としてダイヤモンドバックスへ移籍することが報じられているカーティスは、2018年のドラフト22巡目(全体667位)指名を受けてヤンキースに入団した25歳の右腕。プロ入り後、先発登板は1度もなく、今季はAA級で12試合に登板して1勝1敗2セーブ、1ホールド、防御率3.94をマーク。奪三振率が年々上昇しており、2018年の9.87、2019年の10.30から今季は15.19(16イニングで27奪三振)と飛躍的に数字を伸ばしている。

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