日本のイージス艦が韓国西海に出現?「日本が前進守備を試みた可能性を懸念」...韓国紙報じる

日本のイージス艦「あしがら」が去る12日に、韓国の西側海上(西海/黄海)に出現したとの報道が出ている。

週刊東亜(24日)によると、シン・インギュン自主国防ネットワーク代表は寄稿文において、「日本の海上自衛隊第2護衛隊群所属の駆逐艦《あしがら》が、7月12日午前9時37分、西海の公海上で船舶自動識別システム(AIS)をオンにし、自己位置を表わした」と述べた。

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シン代表は、「第2護衛隊群は日本の九州佐世保に駐留する艦隊だ。本州山口県、九州南端の鹿児島県沖を管轄する」とし、「このような第2護衛隊群所属のあしがらが既存の活動領域ではない、韓半島の西海の公海上に現れた」と指摘した。

(画像:週刊東亜に掲載された当該記事キャプション)

シン代表は、あしがら艦が西海の公海上に出現した背景について、韓国海軍で米国MD体制と連動されている米軍の艦対空ミサイル(SM-3)導入が不透明な状況と密接に関係していると分析した。シン代表は、「日本のMD駆逐艦は、韓国でSM-3の導入が失敗に終わるという報道が相次いで出てきた状況で西海に現れた」とし、「韓国が日米韓MD協力を拒否するようなシグナルを送るや、日本が《前進守備》を試みた可能性を懸念している」と述べた。

シン代表は「イージス艦が西海で作戦を開始したということは、軍艦を援護する他の海上戦力も集団権自衛権の行使という名分で西海に進入することができるという意味」であるとし、「韓国が米国の世界戦略に参加せず、米国が潜在的に規定した国と密着すると同盟は弱体化される。米国は、弱体化された力を補完しようと、他の同盟国を育てるしかない。最近、米国が韓国との対話で《共通の価値(common values)》という用語を、より多く使う点が意味深長だ」と述べている。

このようなシン代表の指摘に対して、朝鮮日報は24日、韓国海軍も東海(日本海)や黄海の公海上で多くの活動を行っており、日本のイージス艦の西海の公海上出現を拡大解釈する必要はないとの専門家意見などを伝えている。

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