日米韓外務次官協議が東京で開催へ 「米国は日韓の対立調停には線を引いている」韓国紙指摘

米国務省副長官が日本と韓国を歴訪する。日米韓の外務次官協議も日程に含まれており、オリンピックを前に、米国が日韓関係を取り持つかも注目される。

韓国外交部は15日、ウェンディ・シャーマン(Wendy R. Sherman)米国務副長官の訪韓・訪日について発表した。23日に韓国で朝鮮半島問題などを話し合うという。

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これに先立ち、21日には東京で第8回日米韓外交次官協議会が開催され、チェ・ジョングォン外務次官が20日から日本を訪問すると明らかにした。日本側からは森武雄外務省事務次官との間で3カ国間の共同関心事について議論するとのこと。日米韓外務次官協議が開催されるのは2017年10月以来、3年8か月ぶりとなる。

米国務省は、「今回の歴訪を通じてシャーマン副長官は、インド太平洋で平和と安全保障、繁栄を促進するために同盟やパートナーと協力し、ルールに基づく国際秩序を維持するために、米国のコミットメントを再確認する」と強調した。

聯合ニュースは、シャーマン副長官の訪韓・訪日について、「インドの太平洋地域における中国の影響力拡大を牽制するために訪問の目的があることを明らかにしたことになる」と解釈した。予想に反して中国が歴訪先に含まれなかったことにも触れた。

一方で左派系の京郷新聞は、「1965年国交正常化以来、最悪という評価が出てくる韓日葛藤解決の動力が用意されるのか注目される」とし、「米国が韓日両国の関係改善を注文するかも関心事だ。米国は韓・米・日の協力を常に強調しながらも、韓日の対立調停や介入などでの積極的な役割には線を引いている」と指摘している。

韓国外交部はチェ次官が森外務省事務次官との間で韓日外交次官会談も開催する予定であると説明している。

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