五輪熱狂のウラでビッグフットが〝赤ちゃん〟お披露目 米ミシガン州

赤ちゃんを抱えるビッグフット(ユーチューブから)

東京五輪が盛り上がる中、UMAマニアの間では、米ミシガン州で撮影された、ビッグフットらしき大きな生物がキャス川を横切る姿の動画が今月中旬にユーチューブにアップされ、話題になっている。米在住の「エディーV」なる人物がカヤックで川下りをしていた親戚を撮影していたところ、この生物を目撃し撮影。その動画を民間UMA調査団体に提供したという。果たして、その正体は…。

動画はかなり鮮明だ。キャス川を二足歩行の大型の生物が渡っていく様子がとらえられている。ゴリラのような姿にも見えるが、全身は茶色い毛で覆われている。腕に何かを抱えているような姿勢だ。

これだけの大きさの動物であればグリズリー(アメリカヒグマ)の可能性もあるが、その場合は四足歩行で川を渡るだろうし、腕に何かを抱えることはないだろう。グリズリーならば何かを運ぶ際には、口にくわえるだろう。

そのため、この生物は獣人型UMAビッグフットで、わが子もしくは獲物のシカなどを抱いているのではないかという指摘もある。

一方で、着ぐるみを着た人間という説も出ている。

キャス川流域は絶好の狩猟場であり、釣りスポットとして有名。そこで、全身に落ち葉や草木を張り付けて風景に溶け込む「ギリースーツ」を身にまとったハンターもしくは釣り人ではないかという推測もできる。また、1967年に撮影された最古のビッグフット映像、通称「パターソン・フィルム」は着ぐるみを着た人を歩かせて撮影したイタズラ映像だったことが近年、発覚。そのようなイタズラの可能性もささやかれている。

しかし、動画を提供されたUMA調査団体「ロッキー・マウンテン・サスカッチ・オーガニゼーション」は詳細な分析を行い、「茶色いビッグフットが赤ちゃんを抱えているように見える」と発表している。ちなみにサスカッチはビッグフットのカナダでの呼び方だ。

UMAに詳しいオカルト評論家の山口敏太郎氏はこう語る。

「動きから判断して、人間というより、野生の動物だと思われます。もともと北米大陸に類人猿は存在していなかったと言われていますが、それはまったくありえないでしょう。類人猿由来のUMAの可能性があります。また、もしかしたら、少なくともここ100年ぐらいで新たに定着したテレポートアニマル(帰化生物)が存在するのではないでしょうか?」

テレポートアニマルとは、宇宙人か人間かが意図的に放したか、それともそこから逃げ出したかして、本来この土地に生息していないはずの動物がすみ着くこと。20年前、南米にしかいないはずのフンボルトペンギンがアラスカで捕まったことがあるが、南米沖で漁船に捕獲され、ペットとして飼われたペンギンが逃げ出したといわれた。

山口氏はかねて「そもそもビッグフット自体が宇宙人が遺伝子操作で作ったエイリアン・アニマルという説があります。アメリカでは宇宙人が獣と連れ立ってうろついているという話がある」と指摘していた。

つまり、ビッグフットには“宇宙人のペット説”があるということ。赤ちゃんを産んで、宇宙人のもとから逃げ出したビッグフットなのだろうか…。

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