フレイジャー獲得のパドレス 正一塁手・ホズマー放出を検討か

パイレーツからオールスター二塁手のアダム・フレイジャーを獲得したパドレスだが、「まだ補強は終わっていない」と報じられている。しかし、年俸総額はすでにぜいたく税の対象となる上限近くまで膨れ上がっており、さらなる補強のためには高額年俸の現有戦力を放出する必要がある。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールと同サイトでパドレスを担当するデニス・リンによると、パドレスは8年1億4400万ドルの大型契約を結んでいる正一塁手のエリック・ホズマーを放出することを検討しているようだ。

ホズマーは2017年シーズン終了後にロイヤルズからFAとなり、当時のパドレスの球団史上最高額となる8年1億4400万ドルの大型契約で入団。最初の3年間(2018~20年)は全球団に対するトレード拒否権が付属していたが、現在はトレード拒否の対象は一部のみとなっている。しかし、メジャーリーグではメジャー在籍期間が10年以上かつ同一球団で5年以上プレーした選手にトレード拒否権が与えられるため、ホズマーはパドレスでの5年目となる来季のシーズン終了後にこの権利を獲得する。よって、パドレスがある程度の自由度を持ってホズマーを放出できる期間は1年半ほどしか残されていない。

ホズマーはまだパドレスとの契約を4年半残しているが、年俸に見合った活躍をしているとは言えない。今季もここまで92試合に出場して打率.266、8本塁打、48打点、5盗塁、OPS.710という平凡な成績にとどまっており、「ジ・アスレチック」はパドレスがホズマーの放出を実現するためには「トップ・プロスペクトをセットで放出することとホズマーの年俸の一部を負担することが必要」と指摘している。

パドレスは1対3のトレードでパイレーツからフレイジャーを獲得しており、現時点ではスーパー・ユーティリティとして起用することが有力視されている。ただし、ホズマー放出が実現した場合は、正二塁手のジェイク・クロネンワースをフルタイムの一塁手として起用し、二塁にフレイジャーを入れることになるだろう。

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