東京五輪柔道女子63キロ級の田代未来(27=コマツ)が2回戦(27日、日本武道館)でアガタ・オズドボンブワフ(ポーランド)に一本負けで敗れて敗退した。日本女子は4日連続のメダル獲得(金1銀1銅1)を目指してきたが、途絶えてしまった。
2016年リオデジャネイロ五輪では5位と涙を飲んだ田代は金メダルを目標に鍛錬を積み、ここまでレベルアップを実現してきた。1回戦では内股で技ありを奪って優勢勝ちするも2回戦ではまさかの一本負けで敗退した。「この日まで必死にやってきたが、これが現実でただただ弱かったんだなと思っている。私は挑戦者なので思い切っていくだけだと思っていたが、逆に慎重になりすぎた。今まで何をやってきたんだろう、という気持ちが強い」とショックを隠しきれない様子だ。
日本女子は48キロ級の渡名喜風南(パーク24)が銀メダル、52キロ級の阿部詩(日体大)が金メダル、57キロ級の芳田司(コマツ)が銅メダルを獲得するも、4日目で失敗。男子も含めて、柔道競技では初めてメダルを逃した。