【柔道】芳田司 女子57キロ級準決勝で敗北…日本の前に立ちはだかる “コソボの壁”

準決勝でジャコバ(左)に屈した芳田司

またもコソボにやられた! 柔道競技3日目(26日、日本武道館)、女子57キロ級準決勝で芳田司(25=コマツ)がジャコバ(コソボ)に敗れ、金メダルはならなかった。銅メダルをかけて3位決定戦に出場する。

初戦、準々決勝と順当に勝ち上がったが、準決勝では長身のジャコバをなかなか崩せない。得意の内股を仕掛けても決まらず、ゴールデンスコア方式の延長戦へ。ここでも奥襟を持ってくるジャコバに苦戦し、最後は小外掛けで押しつぶされ、技ありを奪われた。

柔道の女子日本勢は初日(24日)に女子48キロ級決勝で渡名喜風南(パーク24)が、コソボのクラスニチに敗れ、金メダルを逃している。前回の2016年リオ五輪の女子52キロ級では、準決勝で日本の中村美里を下したコソボのケルメンディが優勝した。

東ヨーロッパのコソボは紛争を経て2008年に独立を宣言し、リオ大会から五輪参加を認められた。人口約180万人の小国が柔道発祥の国、日本の前に大きく立ちはだかっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社