【新型コロナ】「接種後7ヵ月で抗体レベル減少」ファイザー製ワクチン共同開発先CEO語る

 新型コロナウイルスのワクチンを米ファイザーと共同開発した独ビオンテックのサヒンCEOが、米有力紙のインタビューの中で「接種から7カ月で抗体レベルが減少している」と述べていることが明らかになった。また変異株に対する防御力も低下していると指摘した。

重症化は防げていると指摘

 米ウォール・ストリート・ジャーナルは、25日付の記事で独ビオンテックのウグル・サヒンCEOのインタビューを報じた。それによるとサヒンCEOは、先週イスラエル国内でのサンプル調査で、同社が共同開発したワクチンについて、デルタ株をはじめとした新たな変異株に対する感染防御力が39%、発症予防については40%との数値が出たことについて言及。「接種後7ヵ月が経過した一部の患者では抗体のレベルが減少している」と述べ、また「新たな変異ウイルスへの予防効果は相当程度低い」と指摘した。1月に接種を終えた人は、5月に終えた人よりも感染する確率が3倍だという。

 しかし重症化についてはほぼ防げていることから、一部で有効性を期待されている3回目の接種については「おそらくまだ必要ない」とし、各国の判断に委ねるべき問題だとしている。

© 合同会社ソシオタンク