【なでしこジャパン】決勝弾の田中美南〝PK失敗の悪夢〟から見事に復活

冷静に右足で決めた田中美南(ロイター)

なでしこジャパンのFW田中美南(27=INAC神戸)が〝悪夢〟から見事に復活だ。

日本は27日に行われた東京五輪1次リーグ最終戦のチリ戦(宮城)で1―0と快勝し、E組3位で決勝トーナメント進出を決めた。決勝弾を決めたのが田中だ。後半32分、ゴール前の混戦から右足で押し込んで日本を勝利に導いた。

試合後の田中は「本当に厳しい戦いだったけど、みんな集中して戦えた。GKが寝ると思ったので、最後まで冷静に見れたのがよかった」と会心の一発を振り返った。

1次リーグ初戦のカナダ戦では自ら得たPKでキッカーを志願しながら痛恨の失敗。勝利を逃す一因となった。「初戦のPKを自分は外してしまったが、みんなのおかげで取り返せてよかった」と決勝トーナメント進出がかかる重要な一戦で見事に雪辱を果たした。

高倉監督も田中の精神面の強さを絶賛。「田中に関してはPKの失敗もあったがパフォーマンスはずっといい。そんなことでメンタルが落ちるようなヤワな選手じゃない」とたたえた。

悪夢を振り払った田中に準々決勝でも大きな期待が集まる。

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