<レスリング>2021年東京オリンピック/男子フリースタイル125kg級展望(8月5・6日実施)

 

《エントリー選手》

《第1シード》ゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)、《第2シード》ユスプ・バティルムルザエフ(カザフスタン)、《第3シード》タハ・アクグエル(トルコ)、《第4シード》アレクサンダー・ホツィアニフスキー(ウクライナ)


男子で唯一、3年連続世界一をキープしたゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)=2019年世界選手権

 2017~19年に3年連続で世界選手権を制したゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)と、2016年リオデジャネイロ・オリンピック王者のタハ・アクグエル(トルコ)が優勝を争うか。リオデジャネイロ大会の前から勝ったり負けたりを繰り返してきた両者。2017・19年世界選手権の決勝はペトリアシビリが勝っているが、今年4月の欧州選手権ではアクグエルが勝った。ライバル対決は、どちらの手が上がるか。

 2019年世界選手権3位のアレクサンダー・ホツィアニフスキー(ウクライナ)デン・ジウェイ(鄧志偉=中国)が2強に迫れるか。ホツィアニフスキーは2019年欧州大会と2021年欧州選手権で3位。デン・ジウェイは2018年世界選手権でも2位に入賞。ともに世界で通じる実力を持っている。第2シードは、アジア予選を勝ち上がったユスプ・バティルムルザエフ(カザフスタン)。ロシアの中でも最も強豪が多く生まれるダゲスタン出身で(国際キャリアは最初からカザフスタン)、台風の目となるか。

 世界最終予選1位で出場を決めたセルゲイ・コジレフ(ロシア)は18歳。2018年ユース・オリンピックで優勝し、2021年にロシア選手権を制して台頭。一気にオリンピック出場を決めた。若さを武器に台風の目となるか。

 2019年U23世界選手権優勝のアミール・ホセイン・アッバ・ザレ(イラン)、2017年世界ジュニア選手権120kg級優勝のゲーブル・スティーブンソン(米国)は、ともに出場枠を国内の争いで奪取した選手。勢いを持ち込みたいところ。


 

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