野島樺乃がSKE48を離れてまで選んだ4人組グループ「&」を徹底解剖【前編】

左からモラレスきあら、野島樺乃、栗本優音、山崎カノン

4人組女性ボーカルグループ「&(アンド)」が、デビューシングル「#tokyo(ハッシュタグトウキョウ)」を配信リリースした。6月にSKE48を卒業した野島樺乃(19)をリーダーに、モラレスきあら(19)、山崎カノン(20)、栗本優音(16)という、シンガーやダンサー、モデルとしてキャリアを重ねてきた4人が〝夢〟を叶えるために集結。デビュー曲のタイトルにもある、五輪で沸いている〝東京〟の次世代サウンドを発信する。

――それぞれ芸能界でキャリアを重ねた4人が集まった

モラレス 私は小さい頃からラテンダンスやジャズやヒップホップダンスをやってました。芸能界に入ってからはモデル活動や「今日、好きになりました。」(AbemaTV)に出演させていただいたりしました。

栗本 小さな頃から歌手になりたくて、「キラチャレ」というエイベックス主催のオーディションでは、歌部門でグランプリをいただいた。デビューは本当にうれしかったし、この4人でいろんな場所で歌ったり踊ったりしたいです。

山崎 私はこれまでダンスボーカルユニットや雑誌「Ranzuki」の専属モデルとして活動させていただいて。今までの音楽のジャンルは違うけど、人の前に立って表現することが好き。この4人でできるのが、すごくありがたいです。

――リーダーの野島さんは「AKB48グループ歌唱力Nо.1決定戦」でグランプリを獲得。SKEを卒業したのは、「&」として生きる覚悟を決めたから?

野島 卒業はすごく悩みました。でも、どっちも頑張ると決めても優先順位をつけてしまう場面が生まれてしまうと思ったし、それは絶対に嫌だった。みんなで「&」に同じ熱量をかけたかった。出会って2年、レッスンは1年前くらいから始まってましたけど、3人と出会ってからSKE48の活動も応援してくれて。卒業を発表したときもみんな、LINEのメッセージをくれたり。

モラレス ムリムリ、泣いちゃう…。SKE48としてたくさんお仕事をしている中で発表して、ゼロから「&」として始めることになるから。

野島 アイドルとしての1つの人生にピリオドを打つことは大きな決断で不安もあったけど、「決断してくれたのはすごくうれしいし、これからは『&』の4人でいろんな夢をかなえていこうね」と言ってくれて…。本当に温かいグループだと思いました。

――グループ名に込めた思いは

野島 「&」は言葉をつなげるときに使うものですけど、私たちの曲が誰かの大切な人やモノ、感情がつながるきっかけになれば。あと「アンド」は漢字で「安堵」。コロナ禍でもありますし、私たちの歌を聴いて癒やされたり、気持ちを落ち着けられたらいいなって。

――デビュー曲の歌詞に込められた意味は

野島 歌詞を調べてもあまり理解できないかも(笑い)。でも、サビに出てくる「ロブスターフライ」はエビで、土の中に眠っているけど、成長して出てきたときに大きく跳ねる。私たちも地方から東京に出てきて、それぞれ積み重ねてきたものをステージなどではじけさせていけたら。

山崎 歌詞の中で東京に行ったり、上海に行ったりしてるんですね。今はコロナ禍で気軽に行けないけど、スマホ一つでどこにいてもつながれる。そんなSNS時代にも掛けてます。

――「#TOKYO」というタイトルに、世界から五輪で注目を集める〝東京〟が入っている

4人 それは…本当に偶然なんです!

モラレス でも最近、みんなSNSで#つけるから…

野島 オリンピックの流れに、うまく乗っかっていけたら(笑い)。でも、本当に偶然です。

――今後の目標は

野島 4人で円になって話すこともあるんですけど、明確になってきた夢は日本武道館に立つこと。でもそれは私たちの夢。「&」の曲を聴いてくださる皆さんの大切なものをつなげるグループになれたら。いつかは「&」が「流行の最先端」と言われるぐらいの存在になれたらと思います。

☆のじま・かの 2001年9月6日生まれ、愛知県出身。15年にSKE48の7期生として加入。19年「第1回AKB48グループ歌唱力Nо.1決定戦」でグランプリを獲得。6月にグループ卒業。&のリーダーを務める。

☆もられす・きあら 2001年10月5日生まれ、香川県出身。小学生からモデルとして活躍。19年AbemaTV「今日、好きになりました。」香港篇に出演。

☆やまざき・かのん 2000年9月19日生まれ、北海道出身。ダンス・ボーカルユニット「Dancing Dolls」として活動。18年まで雑誌「Ranzuki」専属モデルとして活動。

☆くりもと・ゆい 2005年3月29日生まれ、東京都出身。小学生のころから数々のミュージカルに出演。総合エンタメコンテスト「キラチャレ2019」で歌部門グランプリを獲得。

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