【28日(水)の天気】台風8号は宮城県に上陸 東北は大雨や暴風に警戒 九州や北海道中心に猛暑続く

 台風8号は、きょう午前6時前に宮城県石巻市付近に上陸した。宮城県への上陸は統計史上初めて。この後も東北では、大雨や暴風、高波に警戒が必要だ。その他、台風から離れている東日本や西日本でも、局地的に雷を伴った激しい雨の降る所があり、天気の急変に留意したい。
 また、九州や北海道では、最高気温が35℃を超える猛暑日が予想され、関東甲信でもきのう27日(火)より気温が上がるため、熱中症にも引き続き、注意・警戒が必要となる。

台風8号は東北横断 大雨による災害や暴風・高波に警戒

 台風8号は、午前6時前に宮城県石巻市付近に上陸した。宮城県への上陸は1951年の統計開始以来初めて。台風は、今後、東北北部を横断して日本海に進み、今夜までに温帯低気圧に変わる予想だ。

 台風の進路に当たる東北地方では、太平洋側で局地的に激しい雨が降っていて、この後も太平洋側では午前中を中心に、日本海側では午後にかけても大雨となる見込みで、大雨や暴風、高波に警戒が必要になる。土砂災害の危険度が高まっている所もあるため、土砂災害や河川の増水や氾濫などにも警戒が必要だ。

台風から離れていても 東日本や西日本で激しい雨のおそれ

 きょう未明に、伊豆大島(東京)では、1時間に100ミリを超えるような猛烈な雨が解析されて、「記録的短時間大雨情報」が発表された。
 台風の中心から離れている東日本から西日本にかけても大気の状態が非常に不安定で、関東など東日本や近畿を中心に、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込み。晴れ間が出ていても、天気の急変、落雷や突風に注意が必要だ。
 北海道も曇ったり、雨の降る所があるが、内陸や道北では晴れて、夏の日差しが照り付けそうだ。

西日本や北海道で猛暑日も 熱中症に警戒

 安定して晴れる九州や、北海道の内陸で35℃を超える猛暑日が予想され、北海道(網走・北見・紋別地方)には、今季初の「熱中症警戒アラート」が発表されている。その他も35℃近くまで上がるような所が多く、特に、晴れ間が戻る関東甲信では、きのうよりも気温が大幅に高くなる所がある見込み。引き続き、熱中症には十分な注意・警戒が必要だ。

 <予想最高気温>
  37℃ 日田(大分)
  36℃ 旭川(北海道)、山口、久留米(福岡)、佐賀
  35℃ 熊谷(埼玉)、佐世保(長崎)、熊本、人吉(熊本)、都城(宮崎)

(気象予報士・海老原美代子)

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