【IR考】YMC協議会、横浜・山下ふ頭と市街地つなぐ活性化6戦略を林市長に提案

林文子市長(右端)に提案書を手渡すYMC協議会の高橋さん(右から2人目)ら=横浜市役所

 横浜市中区の山下公園通り会、元町、横浜中華街の3商店街でつくる「YMC協議会」が27日、市役所を訪れ、大規模開発を控えた山下ふ頭と市街地をつなぎ、活性化を促すための六つの戦略をまとめた提案書を林文子横浜市長に提出した。

 六つの戦略には、環境負荷が少なく少人数で移動する電動小型車「グリーンスローモビリティ」を活用したエリア周遊をはじめ、地域全体の無電柱化、飲食店やバーなどでにぎわう「裏通り文化」の再構築など、ハード・ソフト両面を盛り込んでいる。

 同協議会は、市が2015年9月に発表した「山下ふ頭開発基本計画」を受け、同ふ頭から市街地への回遊性を向上させる方策を検討。「YMCがつなぎ役にならないといけない」との視点から市長に提案したという。

 山下公園通り会の原信造理事長は「往事の輝きを取り戻したい」。協同組合元町エスエス会の宝田博士理事長は「元町にも空き店舗がある。横浜に出店したいとか、移住したいという人を増やしたい」と訴えた。

 横浜中華街発展会協同組合の高橋伸昌理事長は面会後に記者団の取材に応じ、「山下ふ頭は横浜の将来を懸けた場所。コロナ禍に直面する市内経済が活性化するように利活用してほしい」と話した。

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